* GUIDE *
私は「ヘタリア」という作品が大好きです。そして私はヘタリアが好きだからこそ、コスプレという方法で好きだということを表現しようと思いました。恐らくここを御覧になっている方もそうだと思います。
でも、実は「ヘタリア」はとてもデリケートな作品であり、またとてもデリケートなジャンルなのです。
ヘタリアを扱う絵サイト・文字サイトの管理人様達が、原作者の日丸屋様にご迷惑がかからないように心を砕いておられるのを知っていますか?
ヘタリアという作品を巡って、騒動が起こったことを知っていますか?
これらのことを知っている方もいるでしょうし、多くの方はあまり御存じないかと思います。そしてごく普通の一読者としてなら、これらのことを知っている必要はありません。
ですが、私達はコスプレイヤーです。一般の人とは違う、同人という特殊な世界にかかわっている人間です。だから「知らない」では済まされないことなのです。
現在ヘタリアのコスプレをしている人も、これからしようと思っている人も、少し立ち止まって「ヘタリアでコスプレをする」とはどういうことかを一緒に考えて頂ければと思います。
ヘタリアは「国家を擬人化したコメディ」で「WW2をメインとした歴史漫画」で「日丸屋様が無償で配信しているWebコミック」です。これを見て、あなたは何を思うでしょうか?「何を当然のことを今さら言っているのか。」と思われるかもしれません。でもそう思うのは私達が既にヘタリアの読者で、ヘタリアという作品が好きだからですよね?
何も知らない一般の方が、この説明だけを見たらどのように思うでしょうか?「面白そう」と寛容に受け止めてくれる人もいるかもしれません。でも中には「実在の国家を擬人化するなんて国辱・不敬だ」「WW2をコメディにするなんて不謹慎だ」と思う人もいるかもしれないのです。
そしてヘタリアはこれら憂慮するべき事柄を内包した作品でもあるということを、私達は認識していなくてはいけません。
前項からヘタリアが同人を行ううえで細心の注意を払わなければならない作品だということは、認識して頂けたかと思います。しかし、この考えがヘタリアファンの間で浸透してきたのはごく最近のことでもあります。
ヘタリアが注意を要するジャンルだと広く認識されるようになったのは、2007年1月と2月にそれぞれ1回ずつ発生したヘタリアに関しての騒動がきっかけとなっています。現在、ヘタリアの二次創作サイト間ではこの2回の騒動を表立っては話題に上らせないようにしています。これは個人的な意見ですが、私にはこれらの騒動を隠蔽しているように感じます。とかく日本人は過去にあった嫌な出来事を隠す傾向にあります。「忍ぶことこそ美徳なり」という日本人特有の感性なのか、現にWW2の体験談などを御年配の方々はあまり語りたがらないですよね?でも、果たしてそれでいいのでしょうか。核兵器の恐ろしさを日本は、日本国民は、世界唯一の被爆国として伝えていかなくてはいけませんよね?
私はヘタリアの騒動もこれと同じではないかと考えています。2度と同じような騒動・トラブルを起さないために、私達は過去の出来事を積極的に開示していかなければならないと思います。
次項からは上記の1月と2月に起こった騒動のあらましを掲載致します。ただ、これらの騒動に関して、私は直接関わったわけではありません。騒動発生直後にファンサイト間で話題になっていたのが気になって、個人的に調べた程度でしかありません。そのため、取りこぼし・誤解釈・勘違い等があるかと思われますので、そのことをまず念頭において頂ければと思います。
特に、2月の騒動に関しては既にかなり時間が経過してしまっており、また検証サイトも軒並み閉鎖となってしまったので詳細を確認する手段がありません。これらの騒動について詳細をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ご意見・ご指摘等を頂けると幸いです。
1月初旬頃、ご本家様にて突然「二次創作ガイドライン」が発表されたのはご存知でしょうか?ご存知の方もそうでない方もいらっしゃると思いますが、この二次創作ガイドライン云々についてが1月に起こった騒動に非常に関係しています。
この件に関しては関係者の方が騒動のまとめサイトを公開しておられますので、是非そちらを御覧になって頂ければと思います。
ヘタリア検索避け騒動まとめページ
前項の検索避け騒動からおよそ1ヵ月後、再びヘタリアを巡っての騒動が起こります。
2月15日〜2月19日まで、お絵かきBBS.COMというお絵かき掲示板の本家サイトにて、同サイト内に設置されている版権お題掲示板のお題に「ヘタリア」が採用されたことが騒動のきっかけです。
お題が採用されたことでファンの間では期間中「祭り」状態となり、毎日異常な速さでログが流れていっていました。私自身もお題に便乗して祭りに参加してしまったひとりであります。
ところで、絵板本家サイト内には各種絵掲示板のほかに「議論板」というものも設置されています。
そして、ヘタリアファンではないユーザーの方がこの議論板に「ヘタリアは版権お題として不適切なのではないか」という書き込みをした所から騒動が始まりました。
このときに争点となったのは主に以下の3点が挙げられます。
・国家擬人化=国辱ではないか。またそのように捉えられる可能性がある。
・ヘタリアはネットで一個人が無償配信している作品であって、厳密には版権ではない。
・外国からのアクセスもある不特定多数のユーザーが閲覧するサイトにおいて、WW2を髣髴とさせる作品を扱うのは如何なものか。
これらについてはお題期間以降も議論板で問題になっていたそうです。問題となったというと聞こえはいいですが、要はヘタリアやキタユメ自体がかなり叩かれていたというのが実情だそうです。
この直後ファンサイト間で呼びかけがあり、
・ご本家様でもクッションページを設けているくらいヘタリアはデリケートなジャンルであるのに、そのような注意書きがなく不特定多数のユーザーが閲覧するサイトで扱うのは不適切であった。
・今後、ヘタリア及びキタユメ系全作品を絵板本家お題にしない。また、絵板本家にはヘタリア・キタユメ作品で投稿しない。
・絵板本家のような不特定多数のユーザーが閲覧するサイトにはヘタリアに関するものを投稿しない。
という方向で周知徹底されることとなりました。
この騒動に関して当時はかなりたくさんの問題提起サイトが立ち上げられていたのですが、現在では3月15日を以て全て削除されてしまいました。噂程度で聞き及んだ限りでは「騒動をあまり長引かせるのはよくないので、この件に関するサイトはお題採用から1ヶ月を目安に撤退しましょう」というような呼びかけがあったそうです。
これらの騒動以降、「ヘタリアは同人で扱うには非常にデリケートなジャンル」であって「検索避けの徹底」「絵板本家などのパブリックなサイトでは扱わない」ということがファンサイト間では暗黙の了解となりました。現在ヘタリアで活動なさっている絵や文章の二次創作サイト様では殆どが検索避けやアクセス解析を設置なさっています。また、レンタルの日記・ブログ内でもなるべく検索に引っかからないよう、キャラクターの呼称を変えるなどしておられます。
さて、ここまでの所でヘタリアがいかに難しいジャンルであるかはご理解頂けたかと思います。ここからはコスプレのジャンルとしてのヘタリアを考えていきましょう。
結論から言えば、コスプレの世界でもヘタリアは細心の注意を払うべきジャンルです。むしろ、二次創作以上に気を遣わなければなりません。
ヘタリアのコスプレをする場合一番注意を払わなければならないのは「実在する(した)軍服を着用しているキャラクターである」ということです。コスプレイヤーならばご存知と思いますが、現在殆どのコスプレイベント・コスプレ可の同人誌即売会では「実在する(した)軍服の着用は禁止」となっています。また、ガイドラインに特に記述はなくとも、暗黙の了解として禁止しているイベントもあります。
厳密に言えばヘタリアのキャラクターが作中で着用している衣装は実在した軍服ではないと思われます。以前のご本家様の日記にて日丸屋様が「軍服にはアレンジを加えている」と仰っておられましたし、イタリアの衣装などは王国陸軍ではなく通称「黒シャツ隊」と呼ばれる国防義勇軍のものを参考にしていると思われます。
しかし、アレンジであろうとオリジナルであろうと、一般の方にはそんな区別はつきません。十把一絡げで軍服だと判断されます。
また、フランスやオーストリアの衣装はぱっと見た感じでは軍服に見えません。ですが、だからといって軍装NGのイベントで着ていいことにはなりませんよね?わかる人にはわかりますから。ちなみにイベントスタッフの方はミリタリーや軍装が好きな人が非常に多いのだそうです。つまり、一般の人にはわからなくてもイベントスタッフの方に注意を受けるということも有り得るのです。もっと言えば軍装NGのイベントで軍服を着用している事をイベントスタッフの方に注意を受けた場合、「ヘタリアレイヤー=ルール守れない」という風に判断されるかもしれないということです。もしそのように判断された場合、コスプレイベントでのヘタリアコス不可という事態にもなりかねません。
そのような事態にならないためにも、ヘタリアでコスをする際には細心の注意を払わなくてはならないのです。
軍装の規定というのは非常にあいまいです。年代だけでざっくりと挙げるならば「20世紀以降のもの」ではないでしょうか。20世紀というとイメージしづらいかもしれませんが、具体的には1904年の日露戦争以降に登場した軍服は全て該当します。
ところで、何故イベントでは軍装のコスプレが禁止されているかをご存知ですか?「歴史的背景などから他のレイヤーや一般の方に不快感を与える恐れがある」と思われるでしょうか。確かに、それも正しい意見ですが、それだけではありません。
私が直接イベント主催団体に軍装について問い合わせをしたところ、以下のような回答を頂きましたのでご紹介致します。(転載の許可を頂いておりませんので、要約しての掲載とさせて頂きます。)
*遊園地系イベントを多数開催している某団体からの回答
「コスプレイベントで軍装を禁止しているのは主に以下の2点によるトラブルを防止するためです。
1.身分の詐称(自分が軍人・公務員であると名乗ること)等々の禁止
2.誤解・騒乱の誘発禁止
1に関しては過去コミケにて実際に問題となったことがあり、また身分詐称は立派な犯罪になります。
2は周りの人が見た時に一方的な誤解を発生させ、騒動を起さないために禁止しています。実例としては過去に日本軍のコスプレをしていたレイヤーが在日韓国人の方に囲まれたことがあります。
一般の方にとっては軍服の区別がつかないのが普通ですし、軍装を許可するか否かにおいてオリジナル・アレンジというのは大きな判断材料にはなりません。
軍装に限らずコスプレを理解されない方が見た時に「怖い」「危険だ」「不快だ」等と感じる場合には全てNGとなります。これはいったんスタッフが問題ないと判断した場合でも、その後に苦情等が発生すればその時点でNGとなります。
特に遊園地等の一般の方の多くいらっしゃる会場では小さなお子様からご年配の方、外国人の方まで様々な方がおり、またこれらの方々は楽しい思い出を作るためにご来場されています。それをコスプレによって壊してしまっては楽しいコスプレとはいえませんし、またご年配の方や外国人の方が多くいらっしゃる場での軍装コスプレは歓迎できません。」
また、キタユメオンリー主催様から当該イベントでは何処までを軍装と規定しているかを伺い、ご回答頂きましたのであわせてご紹介致します。
「軍装の規定に関しては初回ということもあり、かなりきつめのラインを設定しています。
具体的には略装や独・伊等のジャケット無しの服装もNGで考えています。」
余談ですが、イタリアが作中で着用している水兵服(訓練時に着用しているセーラー服)も立派な軍服です。国によって名称が違うので一概には言えませんが、WW2当時は「第二種軍装」(日本)「通常軍装」(ドイツ)「平常制服」(イタリア・アメリカ・旧ソ連)として水兵用の軍服に規定されています。また、セーラー服は現在も水兵用の制服・軍装として各国で使用されています。
イベントで軍装(ヘタリアキャラの通常衣装)コスをするのはかなり困難であるということはご理解頂けたかと思います。しかし、やはりヘタリアを好きだからこそ「イベントで着たい」「あわせをしたい」とお思いになることでしょう。
では、イベントでヘタリアコスをするためにはどうするのが望ましいでしょうか?
1.通常衣装以外のコス・あわせにする。
2.軍装OKなイベントを探す。
この2点が挙げられると思います。1ならば何も憂慮する必要はありません。しかし軍服以外のキャラとなると選択肢がかなり絞られてしまいますし、あるいは「軍服が一番好きだからどうしても軍服でコスしたい」という方もいらっしゃると思います。となると、必然的に2の「軍装OKなイベントを探す。」を選択する事になるわけですが、「探す」というのはなかなかに大変な事です。
まずは、どこで開催されるイベントに参加するか。出来れば一般の人の目が極力少ない屋内貸切のイベントを探して下さい。また、大前提として屋外のみのイベントや遊園地・公園系のイベントは避けましょう。
次に会場が決ったらイベント主催団体のサイトや発行物(チラシなど)のイベント参加に関するガイドラインをしっかりと読んで下さい。普段はざっとしか目を通していないかもしれませんが、細かいところまで全部しっかりと目を通してください。その中に「現行公務員・実在する(した)軍服の着用はご遠慮下さい。」とあったら、残念ですがそのイベントでのヘタリアの通常衣装コスは諦めた方がいいでしょう。
ですが、日程・地理・ロケーション等の諸々の事情で、どうしても特定のイベントで軍装コスをしたいという場合もあるかもしれません。その場合はダメもとで主催団体に直接問い合わせをしてみましょう。場合によってはOKしてもらえるかもしれません。
また、ガイドラインに記述がない場合でも「記述がない=軍装OK」と判断してはいけません。二つ前の項でも書きましたが、「記述はしていなくとも、暗黙の了解として禁止している」場合もあるからです。その場合も確認のために直接問い合わせをしましょう。
重要なのは「OKなのかNGなのか、あやふやな状態では参加しない」、「個人での勝手な判断をしない」ということです。
問い合わせはメールでした方が良いでしょう。電話での問い合わせの場合、対応してくださった方によって意見や見解が異なりますし、場合によっては相手にご迷惑がかかってしまいます。問い合わせをする際は基本的にメールで、メールアドレスがわからない場合にのみ電話で問い合わせるのが望ましいです。
問い合わせのメールをする場合は極力ビジネスライクな書き方にしましょう。特に初回の問い合わせの場合はビジネス文書のように「拝啓」「敬具」を入れるくらいの心構えで行って下さい。
また、こちらは許可を頂く立場なのですから、極力失礼のないように努めなければいけません。できればきちんとした敬語を使用しましょう。敬語は苦手・よくわからないという方は最低限「ですます調」で書きましょう。顔文字や(笑)などは絶対に使用しないでください。
ところで、問い合わせする場合は必ず各種イベントを主催している団体(有名なところでは勇者屋・JCFなど)に問い合わせをして下さい。間違っても会場に問い合わせはしないようにしましょう。会場はイベントの場所を提供しているだけであって、実際にイベントの開催・運営を行っているのは主催団体です。同一の会場でも主催している団体が違えば当然規制のラインは変ってきますので、面倒でも必ずそれぞれの主催団体に問い合わせをするようにして下さい。
さて、ここからは問い合わせのメールには具体的にどの様な事を書けばよいかをご紹介します。
まず最初はきちんと名乗りましょう。名乗るのは本名ではなくCNやHNでOKです。逆に匿名希望や明らかな捨てHNなどは絶対にやめて下さい。
次に当該主催団体のイベントでヘタリアのコスをしようと思っている旨を伝えましょう。問い合わせの時点で参加予定の日時・会場が決まっている場合、是非それも明記して下さい。具体的な予定を書いてある方がそれ以降のやり取りでスムーズになります。
この時ご本家様のURLやヘタリアの簡単な説明(「WW2を題材にしたWEBコミックです。」等)と作中に実在した軍服を着用しているキャラクターが登場する旨を必ず明記して下さい。相手がヘタリアを知らなかった場合、相手側に調べる手間や負担をおかけすることになります。相手は忙しい時間の合間を縫ってこちらの問い合わせに対応して下さっているのですから、相手の負担は極力減らすように心がけましょう。
また、コス予定のキャラクターが決っているいないにかかわらず、「当日はドイツをやるつもりである」と書いて下さい。なぜならヘタリアの中で一番注意を払わなければならないキャラクターがドイツだからです。(何故ドイツが注意を要するキャラクターであるかは割愛させて頂きます。)そのためドイツがOKならば他のキャラクターも可能だと判断できます。
そして、軍装不可のイベントで許可を求める場合は「軍装が不可であることは了解している」こと「諸々の事情でどうしても当該イベントで着用したい」旨を書きましょう。「会場のロケーションが作品の世界観にあっていて、どうしてもその会場を利用したい。」など事情はできるだけ具体的に書いて下さい。
また、軍装の可否を確認する場合は「ガイドラインをよく読んだうえで問い合わせをしている」ことと「個人で勝手に判断をするのは危険であると考え、主催側の指示を仰ぐために問い合わせをした」ことを書いて下さい。
ここまで書けば相手も「周りに迷惑をかけないためにわざわざ問い合わせをしている」ということを充分にわかって下さると思いますが、更にダメ押しで「参加をする場合は細心の注意を払うつもりである」(国旗や階級章などの装飾を極力排除する等)を書いておきましょう。
最後は「お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」「ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、よろしくお取り計らい下さいますようお願い申し上げます。」などで結ぶと大分印象が良くなるかと思います。また、返信先のアドレスも忘れずに明記しておきましょう。
問い合わせメール送信後、2週間待っても返信がない場合は何か事故があったと考えられますので再度問い合わせをした方が良いでしょう。逆に、2週間経っていないのに催促のメールをするのは印象が悪くなります。返信に時間がかかるのは相手がそれだけ真剣に問い合わせを検討して下さっているということです。それなのに「早く返信をよこせ」などと催促するのは大変失礼なことです。それまで前向きに検討して下さっていたのに、催促のメールを送ったせいでNGになるということもあるかもしれません。
返信を頂いたら結論の可否にかかわらず、なるべく早めに返事を出しましょう。ヘタリアコスを許可された場合なら、検討して頂いたお礼と「許可してもらえてとても嬉しい。」などの素直な気持を書けばよいでしょう。また残念ながら不可だった場合は「御許可頂けなかったことは大変残念ですが、自分の問い合わせに対し真剣に検討・対応して頂き大変感謝しております。」などと書けば悪い印象は与えないと思います。間違っても許可してもらえなかった事に対して逆上したり悪口を書いたりしないで下さい。(ヘタリアレイヤーのイメージダウンに繋がりかねません。)
何度も書いていますが、相手は忙しい時間の合間を縫って対応し・検討して下さったのです、どんな結果であれそのことに対してまずはお礼と感謝を述べるのが礼儀というものです。
サイトをお持ちの方はイベントなどで撮影した写真を公開してらっしゃるかと思います。ヘタリアコスの場合、自サイトにて写真を公開する場合にも注意が必要です。
ヘタリアサイトでの検索避けの必要性は先に述べた騒動の項でご理解頂けたかと思います。もし、サイトをお持ちの方でヘタリアのコス写真を公開しようとお思いの方がいらっしゃいましたら、当該のページだけでも結構ですのでぜひ検索除けを組み込んで下さい。ヘタリアの絵や文章を公開しているサイト様が最大限の注意を払って活動してらっしゃるのに、私達レイヤーは何もしなくてもよいということにはなりませんよね?同じヘタリアを扱うサイトの一つとして、二次創作サイト様と同じように注意を払うのがスジというものです。
また、できればクッションページも設け、以下の2点を記述して頂けると更に良いです。
1.次ページ以降は軍装コスの写真が掲載されている。
2.ヘタリアのコスをするにあたりイベント主催側には許可をとっている。
何故このようなことを書く必要があるのかと思われる方もいらっしゃるかと思います。
1についてですが、世の中にはたくさんの人がいて、レイヤーさんにも様々な考えを持った人がいらっしゃいます。もしかしたらサイトに足を運んでくださる方の中にはミリタリーや軍服というものに嫌悪感や恐怖感を抱く方がいらっしゃるかもしれません。そのような方が何の注意書きもなくいきなり軍装のコス写真を見せられたらどの様に思われるでしょうか?恐らくとても不快に思われることと思います。そして、そのコス写真が原因でもしかしたら原作者の日丸屋様に苦情のメールを送られてしまうかもしれません。更に苦情だけならまだしも、荒らしや嫌がらせのメールを送ってしまうかもしれないのです。コスが原因で日丸屋様にご迷惑がかかるなんて絶対にあってはならないことですし、そのようなことは誰も望んでいないはずです。
2について。このサイトでは再三「ヘタリアの軍装コスをする場合はイベント主催者に確認をしましょう。」と言っていますが、まだまだその考えはヘタリアレイヤー間では周知されていません。サイトに足を運んで下さった方が「自分もヘタリアのコスをしたい!」とお思いになられて、問い合わせもせず軍装NGのイベントで着用なさるかもしれません。それって本末転倒ですよね?「ヘタリアはデリケートなジャンルである」ということをコスの世界でも周知徹底させるためにも、ぜひ一言「主催者側に許可を取っている。」と書き添えて頂きたいのです。
個人的な意見ですが、できればサイトのTOP等にはヘタリアの軍装コス写真を掲載しないのが望ましいと思っています。写真展示のページは閲覧者によって閲覧するかしないかを取捨選択することができますが、TOP等はそうではないですよね?人間は何かを強制される事に非常にストレスを感じます。もしミリタリー等をお嫌いな方がこれらの写真を強制的に見せられた場合、かなりのストレス・不快感になるのではないでしょうか。
コミュニティサイトにヘタリアコス写真を掲載するの、やめませんか?
コスプレイヤーの多くの方が何がしかのレイヤー向けコミュニティサイト(CureやL-NETなど)に登録なさっているかと思います。サイトがなくても写真の公開ができたり、たくさんのレイヤーさんが登録なさっているのであわせの人員確保などが比較的しやすいなど、コミュニティサイトというのは確かに便利です。
でもその分問題もたくさんあるんです。検索に引っかかる・外国からのアクセスがある・クッションページを設けることができない…etc、挙げたらキリがありません。「たくさんの人に写真を見て欲しい」というのは、すごくよくわかります。よくわかりますが、原作者の日丸屋様や他のヘタリアファンの方にご迷惑がかかるという危険を冒してまで、写真を見て欲しいのですか?
コミュニティサイトには本当にたくさんのレイヤーさんが登録なさっています。その不特定多数のレイヤーさんの中には当然ミリタリーが嫌いな方や、愛国心の強い方もいらっしゃいますよね?そのような方々がもしヘタリアのコス写真を見て、日丸屋さんに苦情・荒らし・嫌がらせのメールを送ったらどうでしょうか。最悪の場合、ご本家閉鎖ということにもなってしまいかねません。ヘタリアが好きだということを表現するためにコスをしたのに、そのコスが原因でヘタリアがなくなってしまうかもしれないのです。
そのような悲劇を招かないためにも、コミュニティサイトにヘタリアのコス写真を掲載するのは、やめませんか?
現在、9月のキタユメオンリー開催を契機にヘタリアレイヤーの人口は日増しに増えていっています。これはとても喜ばしいことである反面、同時に非常に危険なことでもあります。イベント主催者に確認をしていないレイヤーの方、遊園地系イベントでヘタリアの軍装コスをしている方などが、残念ながらいらっしゃいます。
そのような方々をこれ以上増やさないために、そして更なるトラブル・騒動を発生させないために、今出来ることを考えてみませんか?
例えば、ご自分のサイトをお持ちなら、このサイトにリンクを貼ってみるというのもよいでしょう。
サイトをお持ちでないのなら、ヘタリアコスの名刺の裏にこのサイトのURL書いておくというのはどうでしょう。
「名刺は作らない主義なので」という方は、このサイトを印刷して配布してみるとか口頭で伝えてみるというのでも構いません。
また、もしイベントでヘタリアコスをしている方を見かけたら、勇気を出して「許可とってますか…?」と伺ってみて下さい。
そういうちょっとしたことから、できることをやってみて下さい。
「ヘタリアコスをする全ての人が危機意識を持つ」それが一番重要なことなのです。
ヘタリアという作品は…
*国の擬人化=国家に対する侮辱だと捉えられるかもしれない。
*WW2をテーマにした歴史コメディ=不謹慎だと捉えられるかもしれない。
ヘタリアのコスプレをする時には…
*実在した軍服コスプレと同様だと判断される。
*軍服のコスが可能かどうか必ず確認をとる。
*一般の人の目がある会場では着用しない。
*写真を公開する場合は許可を得ていることを明記する。
サイトでヘタリアを扱う場合には…
*できる限り検索避け・オンラインブックマーク対策をする。
*クッションページを設ける。
*パブリックなサイト(絵板本家・コミュニティサイト等)にヘタリアを持ち込まない。
まずはここまで読んで下さったことに心から感謝を致します。
様々な事を書きましたが、このサイトで述べていることが100%正しいというわけではありません。あくまで私個人がヘタリアという作品を通して感じ・考えた事を述べています。
そして、このサイトは問題提起サイトではなく、ヘタリア・キタユメレイヤーの交流サイトです。その中に、ほんの少し問題提起の要素を加えているに過ぎません。ですから、このサイトを御覧になって反対意見等々ございましたら、ぜひお聞かせ下さい。このHCFというサイトは常に皆さんと共に考え成長してゆくサイトでありたいと思っています。
最後に、サイトを立ち上げるにあたりご協力・ご助言下さいました多くの方々に、篤く御礼を申し上げます。
もりそば 拝
ヘタリア軍装コス可能イベント(主催団体)
情報提供誠にありがとうございます!
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*JCF(但し、屋内イベントのみ)
*レイヤード(但し、廃墟系イベント「レイヤード.Taboo」のみ)
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